不法滞在で国外退去を命じられていたフィリピン人一家、長女を残して帰国へ [情報]
偽装旅券で入国したため東京入国管理局から国外退去を命じられていたフィリピン人、カルデロン・アラン（Arlan Cruz Calderon）さん（36）と妻のサラ（Sarah Calderon）さん（38）は13日、命令を受け入れ帰国する意志をあきらかにした。中学1年ののり子さん（13）は、日本に残りサラさんの親族が養育するという。
カルデロンさんは、日本生まれののり子さんが日本語しか理解できないことなどを理由に、一家3人の在留特別許可を求めていたが、夫妻はのり子さんの始業式を見届け、4月13日に帰国する。
３／１３日付の日経と毎日の社説で、不法滞在のフィリピン人一家に対し、在留特別許可を出すべきとの論調でしたね。
日経新聞
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/
毎日
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/index.html
私も同意見。
国はもっと柔軟な対応をするべきだと思います。人道的な立場と、日本の社会に順応し定住する外国人を増やすことが、日本の未来を確かなものにする一つの手段だと思う。
ちなみに、法務省の資料によれば、不法残留者の数は、（１１万３，０７２人）。
法務省のＨＰ
http://www.moj.go.jp/PRESS/090217-2.html
前回調査時（平成２０年１月１日現在）に比べ３万６，７１３人（２４．５％）減少しているとのこと。
思ったより、不法滞在者って少ないんですね。
他の国だと、不法滞在していても、滞在延長の料金を払えば、違法の状態から、法に従っているとみなす国もあります。（フィリピンがそうですが・・・）
日本の社会に溶け込んで住んでいる不法滞在外国人をリーガル化できるような道を作ってもよいのではと思いました。
しかし、この一家、父親のカルデロン・アラン（Arlan Cruz Calderon）さんと長女ののり子さんは日本人に見えるのですが、そう思うのは僕だけかな・・・
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先日は訪問とナイスありがとうございました。
ニュースで気になっていたご家族で、温情がおりなかったことは残念でした。日本中にこういったご家族がどれだけ滞在しているのかという情報も公開されると、見方が変わるかもしれません。
by u4 (2009-03-14 14:52)
u4さん、コメントありがとうございます！
コメントをみて、自分も気になり、不法滞在の家族数を検索してみたのですが、見つかりませんでした。法務省に、不法滞在者の数が載っていた程度ですね。
u4さんのように、具体的なコメントは、ブログを書くにあたり、視点が増えるので、すばらしいアドバイスとなります。
今後ともよろしくです。
by yoshino (2009-03-14 17:59)
この子は、私の長男と同じ中学校の子なので、この問題には
特に関心があります。
法を犯すことは問題でしょうけど、法の趣旨は、入国することで
犯罪の要因になったり、国家の治安が低下することを未然に
防止することにあるはずで、今回のような善良な外国人のケース
は、何らかの超法規的措置があるべきです。安易に許容すべき
ではないにしても、一旦国に帰った後、改めて、正式な方法で
在留許可を認める、とか。子供が気の毒です。
by take (2009-03-15 17:49)
takeさん、コメントありがとうございます。
takeさんの言うとおりですね。
両親は、いったん強制退去になりますが、「法相は、夫妻の送還後も長女に会えるよう上陸特別許可を出す意向も示している」と述べていますので、超法規的な対応をするようですね。
２００７年には約７４００人の外国人に許可を与えたケースがあるそうです。日本人と結婚したケースが多い。中学生以上の子どもがいる場合、日本に定着しているなどとして、家族全員の在留が認められたケースもあるとのこと。
明確な基準づくりが求められている状況ですね。
by yoshino (2009-03-16 11:28)